私が栄養士を志したきっかけでもあり、こんな栄養士ステキ!と思った栄養士さんでもあるタニタの栄養士 荻野菜々子さん。テレビがきっかけとプロフィールでも書いてましたが、テレビでタニタ食堂の社員が社食でダイエットに成功したということを知ったのが、きっかけの一つです。
食事が変われば身体も変わるんだ。食事ってそんなに大事なんだ。とテレビを見た時にすごく衝撃を受けたのを覚えています。
このことに気づいた私は管理栄養士を目指して栄養学の勉強に励むことになりました。
だがしかし!
実際には国家試験のための勉強であって、実務のための知識が少ないように感じました。栄養学もそうですが、それ以外の知識。そう、社会人の基礎知識です。
そして実務において、「学校で学んでおけたら良かったのになぁ」と思った知識や技術があります。実習然り。大学生の方はぜひ参考に!
国語
なぜに???と思うかもしれませんが、臨地実習という名の、実際に病院や施設に行って栄養士さんに教わりながら業務を行い、レポートを先方に見てもらって評価をもらうというのがあります。
「レポート」は基本手書きです。しかもペン書き。誤字ったら書き直しのため下書きをする人もいましたが。。。。看護学生ほどではないにしろ、座学中心で実務に不慣れな栄養学生にとって、(特にコミュ障な私のような学生にとっては)苦痛でしかない。
ましてや、自分の住む地域別に実習先が決まるので、場合によっては一人になることもあり、一人だとわからない時に聞く相手もいないので、不安倍増。
レポートでも、将来実務についた時に食札やらホワイトボードに禁食を書くにしても、字が綺麗な方が見る人も良い気分になれるので、
文字を見直すことと、報告書の書き方はマスターしておくべきだと思います。
こんな書籍もあるのでオススメ!
Excel
実務に関して必要だと思ったこと。私は元々、一般企業狙いだったこともあり、MOS検定は就活前にとっておいたのと、元からPCは割とすんなり出来る方だったので、苦労はしませんでした。エクセルがわからん!という人にとっては、仕事の効率化も難しくなると思うので、やっておいた方が良いと思います。
具体的には、
- エクセルで表が作れる
- 表計算(合計や平均を出せる)
- 計算式を入力して、出したい数字が出せる(原価率とか粗利益など)
- データの管理ができる
だいたい言ってることが同じような気もしますが(汗)
中学校や高校でもエクセルは使うと思うので、その時に習ったことさえできれば何の問題もありません。委託会社は特に、数字と向き合うことが多いので、エクセルを使って作業を楽にすることも身につけておくと良いでしょう。早く帰るために。
Word
これは病院や施設に直で入る人にとっては、必要になってくると思います。主に栄養指導をするという方にとっては、リーフレットやパンフレット、会議の資料などを作ることも業務としてあるので、ワードで見やすい、わかりやすい、目を引くデザインを学んでおくと、患者さんも見てくれるリーフレットになると思うので、ワードを使いこなせるといいと思います。私は利用者さん向けのリーフレットを作ったり、クリスマスの行事食の際には、メニュー表を特別バージョンに作ったこともありました。
お金にまつわること
エクセルのところでも少しべましたが、委託会社にいると、食材費の計算も栄養士の仕事の一つです。全く関わらない栄養士もいますが、これをわかっていると献立の立て方も変わってきます。受託しているクライアント側も、赤字経営は苦しいでしょうし。何より委託会社が損をします。私の場合は、会社で給食経営に関わるお金の研修として、委託契約の方式から、1食にいくらかけて良くて、この食材を使って作ると、粗利益はこうで、ああで、、、、というような勉強をしました。
それまで経理も商業系の高校でもないので簿記も全くの無知だったので、研修だけではわからず栄養マネージャーに2、3回マンツーで教えてもらった覚えがあります。
委託会社も株式会社です。ビジネスであることに変わりはないので、売り上げがないと会社は潰れます。
利益を得るために、献立を立てる栄養士本人にお金のことを理解してもらって、食堂を経営できるような体制を作るというのが狙いだと思われます。実際にその通りだと思いましたし。
後々、事務系に転職したい〜なんて思った時にも、簿記2級以上あれば転職に有利なので、お金大好きな方は簿記を受けることをオススメします!
ビジネスマナー
これも会社の研修で受けましたが、実習先に電話でアポを取る時にも使えるので、学生のうちに身につけておくと良いでしょう。
- 電話対応(食材取引業者等、外部とのやり取り、発注)
- ビジネスメールマナー(上司に報告、連絡)
- 来客応対(外部業者との応対、打ち合わせ等)
地下にこもって黙々と作業するのが多いのかと思いきや!意外と外部とのやり取りが多い職業です。委託会社だと、外部の食材の業者とのやり取りが多く、病院や施設だとそれプラス、リハや事務といった他部署や厨房の設備の修理などの食材以外の業者とのやり取りも増えます。
また、委託会社にもよりますが、上司やマネージャーに報告や連絡をする際にメールを使うことも多いので、ビジネスメールの書き方も学んでおくと良いです。転職にも使えますし!
来客対応は、電話と同じ外部とのやり取りになりますが、対面で応対する際や、施設なんかで時には、お客さんのお茶だしをすることもあります。基本的な応対スキルはあった方が役に立つでしょう。
バイト
ビジネスマナーを身につける場としても、実践する場としても、”お客さんと接する”ことを体験するにはバイトは良いと思います。理不尽なこともありますが、それも社会経験の一つ、本当に社会人となった時に、「バイトしてた時にこんなことあったなぁ」で乗り越えられることもあります。飲食バイトだと、その経験が厨房でも役に立つこともあります。
”社会経験”という点でも、”お金の大切さを知る”という点でも、バイトはとってもよい経験となるでしょう。
4年間を有意義に
栄養学生の不利な点として、
基本的な社会人としてのスキルを学べないのです。
そういう授業がない。就活の時にビジネスマナーをさらっとやる学校もありますが、実践するには自分から動くしかありません。
4年間は本当にあっという間で、社会人になる前に遊んでおきたい!という気持ちもありますが、自由に使える時間も限られています。
3年の後期以降は国試対策&臨地実習(&卒業研究)で本当に、別のことを学ぶために割く時間も惜しいと思うほどです。
国試の勉強の息抜きにでも、本を読んでみるのはいかがでしょうか?
私もあの時にもっと、管理栄養士のことや自分と向き合っていれば、、、、なんて思うこともありますが、過去は過去。今があるのは過去のおかげなので、後悔はしてません。
大学生もしくは栄養士を志す方は、本屋へゴーです🏃♂️
栄養学に関しても、最新のニュースや記事を読んでおくと、矛盾してるぞ…と思うこともあります。
では!ありがとうございました!
>参考:タニタの栄養士さんの記事です↓