ガン闘病の日々のきろく

サソリとカメの振り返り日記 EP.3 それぞれの闘い

今回のお話は、姉(サソリ)の抗がん剤治療に奮闘する一方、私(カメ)が子育てと家事とがん闘病のための布教活動に奮闘する話です。

 

前回までのあらすじ

姉と共にムスメちゃんがやってきて我が家にみんなのアイドルが爆誕。姉は久々の実家というのもあり、生活環境を整えるのに必要なものを買ったり、ムスメちゃんの世話を家族みんなで分担していたので、少し気が楽になってやりたかったことに手をつけたりしていた。
ムスメちゃんの育児に奮闘する26歳独身の私。ムスメちゃんと一緒に成長していく。

サソリとカメの振り返り日記 EP.2 ムスメ襲来今回のお話は、実家にムスメちゃんがやってきた時の話です。初めての子育てに奮闘する独身26歳。 https://cenba-...

抗がん剤治療開始&子育て奮闘記

週1入院生活開始
実家に来てすぐに札幌の病院で検査入院になって、その間はママ抜きでムスメちゃんとの生活が始まった。
ママから色々とレクチャーしてもらおうと思ったけど、実質2〜3日しか一緒にいられず。
未婚の子育てに奮闘する日々が始まった。

 

サソリサイド

*あくまで私から見た姉の様子や姉から聞いた話などです。

実家に来てすぐに検査入院になって、抗がん剤治療も始まったので、様子を見るためにも2週間くらい入院になった。
始まったばかりなのでまだ食欲もあったし、本人曰く「全然平気」と、体も余裕そうだった。

検査入院が明けてからは、週に一回、二泊三日で抗がん剤治療に通うことに。
治療が終わって帰ってくる日と次の日の午前中くらいまでは、薬の副作用なのか体がだるいと言っていた。

薬が抜ける頃には元気に動けるようになり、家族でドライブにいったりして久々の北海道を満喫していた。

 

カメサイド

検査入院の初日。私とムスメちゃんの2人きり。まだ0歳11ヶ月の頃だったので、ハイハイマンで外で遊ぶこともできず。
ママの顔を探すムスメちゃんと、何したらいいか戸惑う私。
二人ともオロオロしながらも、私はとりあえず離乳食やミルクを作ったり、オムツ変えたり、お昼寝も多く寝かしつけしたりと一通りやってみた。

生活リズムがガラリと変わった。

お昼寝というのか、2、3時間おきに寝る時期だったので、寝てる間にライティングやブログ作業をしていた。

最初は家にあるおもちゃで遊んだりしてみて、話しかけたり、二十数年ぶりの教育テレビを見てみたりして、時代の変化を感じたりと。
「あ〜子育てしてるな」と実感していった。

 

ママには勝てないと痛感

子育てをする中、わからないことは経験者(じいじばあば)やママに聞いたり、助けてもらったりして、ママの入院中は乗り切った。
入院が明けるとママである姉に親子の時間をなるべく過ごしてほしいと、子育ては任せるようにして私はサポート役に。家事全般を私が担うようになった。
その中でも、初めはムスメちゃんがママに助けを求めることが多く、「やっぱり母親だなあ」と痛感した。
病院に行く日のママの「行ってきます」で泣いちゃうムスメちゃん、心がチクチク傷んだ。

 

カメ
カメ
「ごめんよぉ〜。帰ってくるから大丈夫だよ」と諭す日々。

 

こうして初めのうちは子育てに奮闘していたのでした。

がんに対抗するために始めたこと

家事育児の傍ら、時間を見つけてがんに関する勉強と、姉の健康状態の観察やケアを並行していった。
とは言っても、私自身病院でがん患者さんの栄養管理をしたこともなければ、栄養相談などもしたことがなかったため、手探り状態。
読み漁った本やネットの情報を参考に、まずは姉の状態を知りながらも、本人の知識の底上げと意思の確認から始めようと話していた。

家族に向けてニュースレターを作成し、冷蔵庫に掲示。
これを1週間ごとに刊行しながら、日常の会話の中でも少しづつ、織り交ぜていった。
意識しすぎると、疲れてしまうし、気分も落ち込んでしまうので、適度に。あくまで子ども中心の生活だった。

*ニュースレターの内容*

  • がんってなに?
  • がんに負けない方法
  • がん治療法と副作用について
  • がんに良い食事

*ねらい*

  • 生活習慣と心の持ちようについて
  • 毎日何度も見る冷蔵庫に貼り付けて、ちょっとでも意識付ける。
  • がんに対する知識の定着
  • 希望を見出す

姉をがんを寛解させるため、家族に正しい知識を持ってほしいと思いながらも、実は私自身が希望を持ち続け、前に進むためでもあったのかもと今では思う。

この他にも、本の筆者である医師メールで相談したり、実際に治療中の人の様子をTwitterでフォローしてみたり、情報を集めて共有していた。

姉本人はというと、抗がん剤治療の副作用も聞いていたほど辛くなかったために、治って実家を出て、また仕事したい!と張り切っていた。
少しでもムスメちゃんにお金を残すため、シングルになっても困らないようにと、投資やフリマアプリなどで収益を上げ、自分のできる範囲でやっていてすごいなと思った。

がんを治すことに関しては、私が張り切りすぎて本人より先走っていた気がする。
私は先の不安が先行してしまって、あれこれ詰め込んでいた。それが反省点かな。もっとその時しかない時間を楽しく幸せに過ごすことが何よりも大事だと思った。
でも、私ができることといえば、姉をサポートすることだったので、やれることはやったと思う。

日中はムスメちゃんと姉と私、近場にお出かけしたり、買い物を楽しんだりして過ごした日々。

ABOUT ME
せんば千波
管理栄養士として委託会社、障がい者施設を経験。仕事でのメンタルブレイクをきっかけに好きなことをしようと心に決め、働き方、生き方について分析、学習するようになった。心と体の健康を追求し、言葉と音楽の力を信じて生きている。物語ゲーマー、旅と料理が好きな健康オタク。