どもども。ご無沙汰です。せんば千波です。
今回は健康関連の書籍でして、読んでなかった期間も含めると軽く1年はかかってしまいましたが、中々良い情報が乗っていたのでご紹介させていただきます。
本の概要
ざっくりとした内容としては、”薬を使わない薬剤師”として活躍されている宇多川久美子さんによる、健康のために何かを「する」のではなく、「やめる」ことによって自然治癒力を高めて健康になりましょうという、指南書のような内容でした。
第5章まであり、薬、健康診断、生活習慣、身体・運動、心とそれぞれの章で具体例を上げて、その行動の意義やリスク、考え方や効果などが述べられており、生活の中で実践しやすい方法が紹介されていました。
薬編はさすが薬剤師というだけあって、薬の種類別に事細かに書いてあり、「風邪薬をやめる」「頭痛薬をやめる」「漢方薬をやめる」のほかにも、抗がん剤やサプリメントのことまで、私達が日常でよく使う薬の種類を網羅しているようでした。
健康診断編では、「気にする」ことや「こだわること」をやめるといった心因的な要素もありつつ、人間ドックや健診、がん検査などの考え方や本来のあり方、そして健康のために必要かどうか?を考えさせられるような内容で、私がささったのは「健診のために数値を良くしようとその時だけ食生活を変えてるのは無意味だ」という「言ってくれましたねグフフありがとう」と栄養士が言いたいことも言ってくれてました。ありがたし。
生活習慣編では、主に食事や食習慣のことを中心としていて、食べることの大切さ、食品の選び方や考え方、塩分やカロリーの考え方などについて説明されており、栄養士顔負けの情報もあってなかなか濃い内容でした。栄養士でもここまで理解していて言える人、言えない人、ばらつきがありそうな。そんな気がします。
食事の他には、シャワーをやめて入浴しましょう、冷暖房をやめる、夜型生活をやめるといった睡眠や自律神経に関することもありました。本当にすぐ実践できそうなことですね。
身体・運動編は、日常生活におけるついついやってしまう悪い癖や現代人に多い悩みと言えるような肩こりやドライマウス、スマホ老眼に繋がるような内容で、猫背や正座などの姿勢の話であったり、口呼吸、歩く習慣、電車でのスマホなど、日常生活に直結した習慣に関する内容でした。筋肉のこともこの章で触れられています。
心編にはうつ病のことにも少し触れながらも、日常生活の中での心の持ちよう、ネガティブ思考をポジティブにする方法などが書かれていて、本書の中では一番少ないページ数ながらも濃い内容で満足でした。やっぱり「ありがとう」っていいのね。ありがとう!
読んでみて思ったこと、実践しようと思ったこと
私が元々頭痛持ちだったり、生理痛が酷かったりと、何かと健康に関して悩みを持っていて、これまでにいろいろな薬やら健康法を試してきた身としては、気軽にやってみようと思える方法が書かれていて大変満足でした。
薬による副作用のことや生活に潜む危険も書かれていたり、健康のためにはどうしたら良いのかをズバッと書かれているのがよかったです。
自然治癒力についても少し勉強していたため、なんだか妙に、納得できることが多くて、がんについてもほぼリアルタイムで読んでいたためか、頭にスッと入ってきました。
本書を読んで、自分が当てはまったことはやはり鎮痛薬の項目です。
10年以上頭痛と付き合って、時には寝込む、時には薬を規程より多く飲んだ日もあった・・・・そんな私ですが、「熱や痛みは身体の声であり悲鳴でもある」と知り、改めて身体の構造や痛みのメカニズムなどを再確認しました。副作用って怖い。
免疫細胞は体温が高いと活発に、細菌やウイルス、がん細胞は特に高温に弱い性質を持つので、解熱鎮痛剤で熱を下げてしまうと免疫力も下がってしまい、闘えなくなります。
可能な限り、熱が出ていたり痛みがあっても、生活に支障がなく軽いものであればそのまま応援してあげて、無闇に薬を飲まない方が良いということがわかりました。
▶︎体温について
体温が1度下がるごとに基礎代謝が12%、免疫力は30%、体内酵素の働きは50%も下がると言われています。(本書より)
偏頭痛予防のためにカルシウム拮抗薬という血圧を下げる薬が出たことがありますが、かえって身体を弱らせていたんだなと思いました。
慢性的な疾患は特にですが、対処療法ではなく原因療法、根本治療が必要だと改めて思いました。
頭痛のことについては別記事書こうと思いますが、現在は原因を究明すべく頭痛ログという頭痛の記録をしています。
ひどい時は薬に頼ってもいいですが、頭痛によってやりたいことができなかったり予定が狂ってしまうために、「頭痛は悪者」に思ってきましたが、何か原因があっての自分の身体の反応であり、身体の声なので、それに耳を傾けてうまくコントロールできるようになると過ごしやすくなると思いました。
本を読んで実践しよう!これをやります↓
- 頭痛薬を心配だからと飲むのをやめる
→用事があるとか悪化しない限りは安静にしていれば治るので、飲まないようにします。マッサージや冷やすと良くなることもありますし。
- 漢方薬をやめる
→頭痛と生理痛の2種類をこの間買っていたのですが、あんまり効果がなく、一つは逆に副作用が出てしまったのでやめます。漢方薬は漢方医に相談したほうがいいですね。
- カロリーに振り回されるのをやめる
→栄養士として恥ずかしながら、摂取エネルギーと消費エネルギーを考えてしまい、揚げ物でカロリー多かったから糖質のご飯を減らそうとか考えてましたが、代謝の程度が状態によっても違ってくるため、エネルギー云々の単純な計算では太るかどうかなんて判断できないということがわかり、あくまで栄養素、内容が大事だ!と再認識しました。カロリーはあくまで目安。ただし、量は八分目が理想。
- 精製された食品をやめる
→これはがんの栄養学でも推奨されているので、なるべくそうするようにしています。(お米はまだ白米ですが汗)白い物は手が加えられているもの。きれい過ぎても栄養価が低いのなら、きれいにしなくてもいいのでは?白より茶色いものが良き。玄米、きび砂糖、土つきの野菜など。ミネラルたっぷり。
- 牛乳をやめる
→お腹ゴロゴロになる系の人です。無理に飲まなくてもいいんですね。日本人は農耕民族であり元々はカルシウムなどは魚や野菜から摂っていたとか。マッカーサー。
- 入浴剤をやめる
→タール色素とかなんだとかが入ってるそうでして、さらには入浴した時、体温が上がり血行が良くなって毛穴が開き、それを吸収しやすくなっているとか。それ読んだだけでもう、バスロマンバイバイですわ。温泉行こう。
- 夜型生活をやめる
→寝る前のゴールデンタイムが一番静かで黙々と作業ができるので、最近は夜型になりつつありましたが、もう少し早起きして朝ごはんも自分で用意したいと思ったり、でも朝起きたらバタバタしていてあんまり休まらないかとも思ったりで、ここは検討中です。でも夜型はやめようと思います。せめて12時には寝ましょ。ロングスリーパー。
- 横座りをやめる
→これを続けていたせいか、右には折れるけど左には折れないという骨盤が歪んでいるのを知って、椅子生活もしくは立って暮らそうと思いました。ついでに骨盤の歪み取りストレッチも。
- 頑張ることをやめる
→真面目な性格のせいか、何かと頑張りすぎてしまいスタミナ切らして寝込むというようなこともあるため、あんまり頑張りすぎず、ゆる〜く生きようと心がけてます。大分気も抜けるようになってきたので、あと一息といったところですね。頑張るを楽しむに変換できるように、考え方改革!
これらをゆるーくやっていこうと思います。できる時にやる。気楽にいきましょう!
キーワードは「自然治癒力」
全体を通しての感想ですが、やはりキーワードとなるのは「自然治癒力」でした。人間本来の健康な身体にする、病原菌をやっつける力が備わっていて、それを最大限に活かす方法が免疫力を高める=自然治癒力による健康法。
現代の日本では特に、医療を受けやすく、薬も簡単に手に入るためか、その時対処できれば良いというような考えてその場をやり過ごすことが多いように思います。
毎日生き生きと、健康に長生きしたいと願うのなら、身体の声に耳を傾け、心の悲鳴も受け止めて、どうすべきか考えるべきなんだと思いました。
薬は毒のようなもので、化学物質であり自然のものではありません。痛み止めや吐き気止めは魔法のように症状を消失させますが、副作用という形で他の臓器や器官に少なからずダメージを与えているのです。
私は薬が増えると、胃痛や吐き気など他に症状が出たので、何度も病院に通うのをやめたことがあります。原因さえわかれば良いのですが、それすらわからないことも多々あります。
病は気からというように、心理的な問題もありますが、自分なりにどんな時に症状が出てどうしたら和らぐのか、生活習慣の足し算だけでなく引き算も必要なんだと思いました。
そして、副作用のないものはやはり普段口にする食事。食事療法が最もリスクのない、実践できる健康法なのだと再認識しました。
栄養士としても、この考え方を取り入れていこうと思ってます。自然が好きです。
商品リンク
今回読んだ本はこちら。文庫本サイズで電車でも、旅行のお供でも読みやすい。
最後までお読みいただきありがとうございました!